木乃丸院窯 陶器コレクション  渋い!生まれ故郷の一級品!

2023年7月5日

木乃丸院窯は福岡県の窯元です

ご存じでないかたも多いかも知れませんが、木乃丸院窯は福岡県の窯元です。

福岡では小石原焼き・高取焼き・上野焼きなどが有名ですが、小石原焼の流れをくむ松山さんという作家の窯です。

福岡の昔の私の実家向かいに、小石原から木乃丸院窯さんが移転してこられ陶器の作製を始められました。

初期の窯時代に、私の母が実用品として購入した作品が下記の写真の木乃丸院の皿・茶器類です。
なかなか渋みのある、形と色合いのものばかりです。

知る人ぞ知る 人気窯の時期もありました

その後、私の東京定住に合わせて、同じ時期に東京でも木乃丸院の食器を良く見かけるようになりました。

一時期、人気の窯に育ち多くのファンができるようになったのですが、いつの頃からか作品を見かけないようになってしまいました。

後で知ったのですが、窯元の松山さんが売れっ子になり忙しすぎて体を壊した結果、10年近く静養のため窯を閉じていたようです。

長い時を経て 素敵な窯が復活しました

その後(平成14年)、福岡の現在の場所に移転し窯を再開。一人作家としてまた活動を始められ、作品の幅は更に広がったようです。
木乃丸院ブログに掲載されている銀河皿シリーズは、約10年間の休陶期間の苦悩や作りたいという蓄積されたパワーが解き放されたような作品です。

木乃丸院窯ホームページ
http://konomaru.mimoza.jp/

木乃丸院窯ブログ・銀河
http://konomaru.mimoza.jp/2016/02/12/%e9%8a%80%e6%b2%b3/


今は、私が木乃丸院コレクションをすべて引き継いで、日常使いのなかで利用しています。
使い込むほど、生活に溶け込んでいくような味わい深さがあります。

小石原焼の流れを組む日常品としての作品の素朴さに惹かれます。

特に、昔の作風シリーズである「小桜文」シリーズが味わい深く私は大好きです。手に持つと、暫くは眺め続けていたいような気分になります。